弊社ではこれまで、15周年、30周年、そして今回の45周年と、15年毎に周年誌を発刊してきました。
「45周年エピソード」の第1回目では、「類設計室15周年記念誌」に寄せられた関係者の皆様からのメッセージをご紹介します。
発刊された昭和62年は、昭和52年の社員52名・売上高2.1億円から、10年で所員274名、23.8億円と組織として大きく拡大を遂げていた時期でした。メッセージからは、当時の所員の活力の高さと、それに対する関係者の人々の期待の大きさが伺えます。
はつらつとした類のリーダーシップに期待
東京拘置所の増築と旧建物の改築を担当したのが類設計室でした。…略…
類設計室の担当者たちははつらつとしていました。たしか二十代後半のやる気まんまんの青年たちでした。…略… 驚いたことに類設計室の青年たちは短期間に、しかも本来の仕事の合間に、刑務所関係参考文献を12冊、保存関係参考文献127種、近代建築関係参考図書12冊を集めて学習したのでした。
その反応のすばやさ、はつらつさ、積極性、チームワークの良さ、私はこの青年たちのいる類設計室はのびるだろうと確信に近い思いをしたものでした。その後の類設計室の成長はよく知られたことですし、その理念と実践はやはり注目に値するものと思います。…略…
「人材がすべて」と言いきる類のことですから、この目標達成のために人材の確保とその教育研修には力を尽くしていくことでしょうが、創業時代のはつらつとした青年たちの強いリーダーシップを期待して止みません。…創業時代のすがすがしさを保ち続けて、目標にむかって前進して下さい。
(法務省前参事官山田喜一 当時)
日刊建設通信(1987年12月1日)「創立15周年記念特集」より
知的生産組織の開拓者
類設計室の特徴は、「全員取締役」に象徴される「共同体」の意識構造にあります。…略… 将来、「知的生産」にふさわしい組織が名実ともに世の中の正面に出る時代が来るとすれば、もともと資本の論理よりは働く人々の集団意識の強い日本では、企業社会の広い範囲に地殻変動を呼び起こすことになると思われますし、そのとき、「知的生産」に関わるあらゆる種類の組織の中で設計事務所、その中でも「類設計室」は開拓者としての栄誉を担うことになる可能性があります。
(日建設計 副社長林昌二 当時)
日刊建設通信(1987年12月1日)「創立15周年記念特集」より
こうした組織風土は、45年を経た今でも脈々と受け継がれています。
組織の中で壁がないことを当たり前のように捉え、活力をもって業務に取組めている事実は、45年間のたゆまない追求の上に成り立っているのだ、と改めて感じる機会となりました。
そして、共同体の「反応のすばやさ、はつらつさ、積極性、チームワークの良さ」からにじみ出る、活力あふれる姿こそがひとを惹きつけていく。
これは、働き方が問われる現代において、まさに必要とされている姿だと思います。
「創業時代のすがすがしさを保ち続けて」、次の50周年へ、心新たに、私たちも歩んでいきます。
(東京設計室 企画房 山根 教彦)
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